こんにちは!
現在慶應法学部2年生のたびごんです。
今回は単に「慶應」といっても様々な種類があるということと、それぞれの違いや印象について「主観的に」まとめましたのでもしよかったら参考にしてください!
私は高校から慶應に入学しましたが、自分の体験や友人からの話をもとにお話ししていきます!
こちらに記事では高校受験の入試体験等も記してありますので気になる方はぜひ!
幼稚園はない
意外と勘違いをしている方が多いのが「慶應は幼稚園からエスカレーター式の人がいる」ということ。
実は慶應には大学に付属している幼稚園はありません。
なんとも紛らわしいですが、「幼稚舎」という小学校があるのでそこから幼稚園をイメージしてしまうかと思います。
なので幼稚園から慶應に入学(入園?)というのはありえません。
ただし、幼稚舎への合格率を売りにしている英才教育系の幼稚園は多くあると思います。
小学校
慶應大学に付属している小学校は2つあります。
1 幼稚舎
広尾にある共学の小学校。
言わずとしれた超絶倍率が高い、お受験の大本命とする方も多いのが幼稚舎です。
慶応義塾のTHE正統派小学校です。
イメージ的には「純血の慶應生」といった感じです。
「慶應ボーイ」と呼んでいいのは幼稚舎出身の人だけという人もいます。
幼稚舎は男女比が2:1で男の子が多いです。
K、E、I、Oの4クラスに分かれており、基本的に6年間クラス替えがなく、ずっと同一の先生が担任になります。
6年間で学費はおよそ800万。(keio.ac.jp参考)
まず受験ですが、テストだけでなく、絵をかいたり、工作をしたりといろいろな観点から試験が行われるそうです。
面談は保護者の方も対象で品格を見られるとのこと。
その際に「親戚に慶應出身者はいますか?」ときかれることから、家族に出身者がいると有利ともいわれています。
ただ、私の友達には親戚に出身者がいないけれど合格した人、いるけれど落ちてしまった人もいましたので、そんなに関係ないかと思います。
進学先の中学校は中等部、湘南藤沢中等部に加えて、男子は普通部も選択することができます。
2 横浜初等部
2013年に設立されたばかりのあざみ野にある共学小学校。
男女比は3:2。
こちらに入学をした場合は、進学先は湘南藤沢初等部しか選択できません。
6年間で学費は約1000万。 (keio.ac.jp参考)
中学校
慶應大学に付属している中学校は3つあります。
1 普通部
日吉にある男子校の中学校。
普通部は慶應の正統派イメージの強い中学であり、幼稚舎出身の男子の多くは普通部に進学します。
男子校なのでもちろん男子しかいません。
また、中学ながらにして留年制度が現在も普通に採用されているので、入学してからも勉強を求められます。(普通部には4年以上在学することができませんので二回留年したら退学)
僕の知り合いでは少なくとも2人留年していますので入ったら終わりとは思わないで下さい。
上記の特徴から部活(平日は週に三日まで)、勉強に強く打ち込む生徒が多く、非常に優秀な人材が多く生まれるところです。
高校時代の成績優秀者のほとんどが普通部出身の人たちでした。
進学先は高等学校、志木高等学校、ニューヨーク学院、湘南藤沢高等部から選択できます。
三年間で学費は約350万 。( keio.ac.jp参考 )
2 中等部
三田にある共学の中学校。
幼稚舎出身の女子のほとんどが中等部に進学します。
こちらも留年制度はありますが、ほぼ形骸化しており入学さえできれば問題ないです。(かつて1,2人しかしたことないとの噂、ちなみに森泉だとか。真偽は不明。)
とにかく女子の定員が少ないので非常に優秀らしい。
進学先は男子は高等学校、志木高等学校、ニューヨーク学院、湘南藤沢高等部から選択でき、女子は女子高等学校、ニューヨーク学院、湘南藤沢高等部から選択します。
三年間で学費は約350万 。( keio.ac.jp参考 )
3 湘南藤沢中等部
藤沢にある共学の中学校。
通学は湘南台駅から10分ほどバスに乗らなければなりません。
英語教育とIT系に力を入れており、さすがSFCの近くです。
特に大学生になってから役立つであろう知識を多く持っている人が多い。
キャンパスで飼育されている動物のにおいがするらしく、「牧場くさいのがたまにキズ」と友人は言っていました。
唯一の中高一貫校であり、進学先は湘南藤沢高等部に限定されます。
三年間で学費は約380万 。( keio.ac.jp参考 )
高校
慶應大学に付属している中学校は5つあります。
1 高等学校(塾高)
日吉にある男子校。
こちらも高等部の正統派で普通部、中等部出身者のほぼ全員が進学する。
割合としては普通部、中等部、外部で1:1:2くらい。
最初こそ壁はありますがすぐに打ち解けられるでしょう。
特徴はとにかく「自由」。外部の人はとにくイレギュラーが多くて最初は疲れます。笑(筆者談)
部活数が日本最大レベルに多いのと、強いです。
留年制度はバリバリあります。毎年クラスで1~2人程。
同じ学年での留年は各学年で1回まで認められているので最大6年在学できます。
僕の友達には高2の20歳の人(普通部で一度留年していた)もいて、とにかく常識がひっくり返る学校ですごい楽しかったです。
土曜授業がない。
学費は三年間でおよそ320万。 ( keio.ac.jp参考 )
2 志木高等学校 (志木高)
志木にある男子校。
内部進学は埼玉近くに住んでいる人たちがたまにいくとのこと。
もとは農業高校だったとのこでおっとりとした雰囲気が流れている。
留年制度は存在。テスト回数が少ない分失敗ができないのでみんなちゃんと勉強するらしい。
大学生になると出身校で埼玉をいじるノリが一部である。笑
THEいい人、が多い。
学費は三年間でおよそ320万。 ( keio.ac.jp参考 )
3 女子高等学校(女子高)
三田にある女子高。
中等部出身の女子のほとんどが進学する。
女子が一般入試で入学できる唯一の高校であるから非常に偏差値も高く全国トップクラス。
知り合いの姉は留年してしまったとのことでやはりここでも気が抜けない。
学費は三年間でおよそ280万。 ( keio.ac.jp参考 )
4 ニューヨーク学院
ニューヨークにある共学校。
学費さえ払えれば入学できるといわれており、偏差値は55~60程度とされている。
問題はその学費が三年間でおよそ1600万というところ。
お金さえ工面できれば、慶應に入学するのが一番楽な道であることは間違いない。
5 湘南藤沢高等部 (SFC)
藤沢にある共学校。
藤沢中等部からの内部進学者がほとんどで一部帰国生の入試も行っている。
特色は中等部から引き継いでおり、英語、IT系に強い。
慶應内の唯一の共学高校であるからその他三校にすこし妬まれている。笑
学費は三年間で約380万円。
まとめ
それぞれ多種多様な特徴があることが理解していただけたかと思います。
特に女の子は入学できる校数と、人数が少ないことから入学することが非常に難しいといわれています。
慶應は一貫校であるがゆえに壁や格差があるといわれることもありますがそのようなものを振りかざすのはごく少数なのでその点については安心して選択材料としていただければと思います。
ではまた!